方針
当協会は、平成25年4月1日から「一般社団法人 鹿児島県電設協会」に移行しました。活動の内容はさほど変わりませんが、新たな気持で出発し、会員の英知を結集し、資質向上に努め、新しい分野に挑戦・開拓し業界の活性化を図り、魅力ある法人にしたいと考えています。
去年暮れの総選挙で政権が替わり社会も変わって来ました。円安になり、株価も随分上がりました。公共事業予算額も大幅に増額され、少しは厳しい経営環境から脱却出来るのではないかと期待をしております。しかし、余りにも疲弊しきった我々の業界をもう一度もとの元気のある業界に戻すには大変なエネルギーが必要ですが、他の建設関連業界とも一致団結して、知恵を出し合い乗り越えたいものです。
ここ数年、我々の業界は、競争激化で企業の利益が確保できず、社員の賃金が低下し、建設業としての魅力が乏しくなり人材確保も出来ない状況になっています。この事を解決するには「利益・賃金・地位」が向上しなければなりません。「利益」を上げるには、入札契約制度を改革する等の企業が工夫して利益をあげられる環境整備が必要です。「賃金」は労務単価を上げる事が不可欠です。企業の利益と、働く人の賃金が同時に上がる事で業界の「地位」向上に繋がります。この3つの向上による産業の活力は、公共投資の予算を増やすばかりでなく発注者の理解と責任も必要です。
新しい当協会の定款では、「電気設備に関する調査、研究、指導等を行うことにより、電気設備工事の適正な施工を確保するとともに、電気工事業の健全な進歩発展を図り、もって公共の福祉の増進に資することを目的」としております。そして、(一社)日本電設工業協会会員大会の決議事項の『社会的貢献と顧客価値の創造に務め、夢と生きがいのある電設業界をめざそう』をテーマに決議しました。魅力ある業界、夢と生きがいのある業界これこそが、これからの若者が生涯を託すに足りる環境でもあります。それは言うまでもなく、「命」を大切にして、働きがい、生きがいを持って活躍できることと確信しております。